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「飽きた」
「何にだよ」
「昨日のことを考えるのに」
「何言ってんだい。」
「何って、昨日のことだよ」
「そうじゃなくて、考えた理由だよ。」
「何の話をしてるんだ?」
「こっちが聞きたい。俺は、君の昨日のことについて尋ねてるんだよ。」
「ああ、昨日起こった出来事について悩んでるんだ。」
「知ってるよ、だからそれを尋ねているんだ」
「それと言ってもいろいろあるぞ」
「あー、だから君の 昨日 何が起きたか 聞いてるんだ。」
「だからそれは」
「おっと、あることが起きたのは知ってるぞ。具体的に事細かく何が起きたか頼む。」
「具体的にか。朝起きてからな、いつも通りのルーティンを行なった。歯磨きと
「ちょっと待て、それは君の悩み事に関係するのか?」
「いや?いつも通りの僕を示すために必要だなと」
「いや、いつもの君は知ってるから、端折ってくれて構わない。」
「そうか、なら」
「いや、ちょっと待て。時間切れだ。これから授業だ。また暇なときにでも。」
「なんだい、行っちまったよ。昨日友人に、一昨日の話が伝わらなかったことを悩んでいたのに。全くもう。今日も悩むはめになっちまったよ。次も誰か聞いてくれるかな。」